荒上柊真のサブカル雑記

2021年に方向転換したブログが、ついに独立。一見さんも大歓迎。サブカルチャー、とくにライトノベルについて語っていく趣味のブログ。

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 4巻 考察回

 と、いうわけで、ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編の4巻の考察回です。今回は少し長くなります。


 まずはホワイトルーム生に関して。
 とりあえず、天沢一夏が自分はホワイトルーム生だとカミングアウトし、月城理事長からもホワイトルーム生の裏切り者だと言われたことからも確定です。
 ただ、どう考えてもこれで終わりじゃないですよね。
 堀北が持ってた紙を見た時の反応はどう考えても、知り合って数ヶ月の利用してる同級生に向ける言葉じゃないですよ。旧知の、つまり同じホワイトルーム生に向けての言葉だと思いました。
 あと、3巻の最後のイラストが誰なのかは、まだわかってないと個人的には思ってます。木の棒を持っているのが、イラストは右手、4巻の天沢は左手なので。


 で、そのメモを残した人物とイラストの人物なんですが、考えてくと同じ人物が浮かんできます。


 まず、メモを残した人物ですが、字が綺麗だとわざわざ明言されてるんですよね。そして、明確にその描写がある1年生が1人居ます。
 次、イラストの人物ですが、あの時あの瞬間に綾小路があの場所にいることを知っていたことが確定している1年生が1人居ます。


 どちらも、1年Bクラスの八神拓也です。


 椿の作戦にちょくちょく口出しをしていたのも、自分の底はその程度だと思わせてるようにも聞こえますし、脅されて喋った感じになってますが、櫛田関係のこともわざと漏らしたのでは無いかと思われます。
 あと宇都宮と対峙していた鬼頭が黒幕を椿だと確信したあの通信ーーあれ、八神が宇都宮の所在について言及したからした通信ですよね。
 直接来られると自分も容疑者に数えられるからそれを嫌ったように感じるのは、自分だけですかね。
 ちなみにその後、宇都宮が通信したのも八神だと思ってます。作戦失敗をあのタイミングで知ってるのは、ね。


 で、話題に出たということで椿桜子と宇都宮陸について。
 正直、椿が自分を犠牲にしてまで綾小路を退学にしたい理由は予想がつきません。ただ、恨みではなく、自己犠牲のような気がするので、個人的な過去に起因するのではないかと考えてます。
 で、匂わせが怪しい宇都宮ですが。前の方の巻で退学したクラスメイトのことを本気で残念がる様子が見られることから、単純に椿を失いたくないと思ってるだけのような気がします。
 神崎の見た目をした一之瀬みたいな。


 七瀬については、これ以上の過去はなさそうですが、綾小路が懸念していることから、助けたい思いからの暴走はあるかもしれませんね。


 で、ここまで来たのでついでに宝泉。
 ついに龍園と直接対決しましたね。結果は、というより、戦い方は予想した通りでしたね。それぞれのこれまでの特性を考えればこうなるかと。納得する面の方が強かった気がします。
 ただ、宝泉もまたこれを糧に強くなりそうな予感。


 さ、大幅に脱線しましたが話を戻しましょう。考察です、考察。


 天沢に重傷を負わせたのは誰か。
 これについては堀北が疑問視していますが、個人的には月影理事長が戦闘面でも強いということの伏線ではないかと思っています。


 不気味な程に謎が多い1年Aクラス。
 天沢がいるから忘れがちですが、他の怪しいメンツと違って、彼女はAクラスのリーダーではないと思われます。高橋なるAクラスのムードメーカーが、リーダーは面倒なことはしたがらないと話してましたが、只者なわけはありませんよね。
 それに、その高橋氏も人数の有利があったとはいえ、今回の試験でトップ10に入る強者です。
 それなのに、今回の椿率いる作戦には不参加。というか、素人理解ではB+C+宝泉と言った感じがします。


 南雲雅に見限られた3年生15名。
 作中の描写から、どう考えても救済してやるから沈めって役割を押しつけられた人達ですよね。それが救われなかったことは、3年生全体に波紋を呼ぶと思われます。
 しかし、当の南雲はおそらく綾小路にご執心となるので、カリスマ的から横暴な方向へシフトして行くのではないかと。
 新たな3年生も出てきましたしね。
 綾小路から関わってくことはなさそうですが、内部崩壊、あるいは堀北を通して何かが起こりそうな気がします。


 そして、2年生。
 細かい数値は計算してないのでわからないですが、これ、綾小路達がCクラスになって、一之瀬達がDまで落ちるのでは?
 そうなると、いよいよ、龍園・橋本・神崎の怪しげな3人衆に動きがあるのか。坂柳のキャラからしてすぐに龍園達Bクラスに負けることはないでしょうが、一悶着はありそうですよね。
 Bクラスに格落ちした葛城の活躍にも注目したいところです。


 2年生編のキーワードは花言葉


 これを最初に聞いた時は椿桜子のことか。と、思いましたが、宝泉和臣も音をとるとホウセンカ、ということで見つけた人はすごいなぁと思います。
 で、他にもいるのかーーと思ったところ、いました。
 3年Bクラスの鬼龍院楓花です。
 楓の花言葉は「調和」「美しい変化」「大切な思い出」「遠慮」。どれも、今の彼女には結びつかない言葉です。では、関係ないのかというと、むしろ、合わなすぎるのではと思いました。
 友達がいない⟷調和
 自分を貫く⟷美しい変化
 傲慢な態度⟷遠慮
 大切な思い出はわかりませんが、思い出がない=過去は関係ないとかでしょうか。ちょっと意味を見出すには難しい名前でしたね。


 植物といえば桔梗がいますが、そちらの進展もあるんですかね。すぐに退学させてやる(拡大解釈)と綾小路が言ってからもうかなり経ちますし、相容れないことは無人島試験ではっきり示されましたから。
 まあ、退学はしないんでしょうけど。


 あと、個人的には気になっているのは数字ですね。1年生の各クラスメンバーに必ず入ってるんですよ。


 A 天沢「一」夏
 B 「八」神拓也
 C 宇都宮「陸」 六の旧字
 D 「七」瀬翼


 何かありそうだと思うのは自分だけですかね。なお、ホワイトルーム生のフリをしていたのは七瀬で、ホワイトルーム生だとカミングアウトしたのは天沢です。


 ちなみに2年生には、
 高円寺「六」助
 「一」之瀬帆波
 神崎隆「二」
 「三」宅明人
 がいたりしますので、珍しいというわけではありません。1年生のほうは綺麗に散ってると思いますけど。


 と言ったところで、今回はこの辺で。


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 次回も読み切った勢いで書いた記事です。