荒上柊真のサブカル雑記

2021年に方向転換したブログが、ついに独立。一見さんも大歓迎。サブカルチャー、とくにライトノベルについて語っていく趣味のブログ。

王様のプロポーズ 瑠璃の騎士 考察回その2

 というわけで、今巻を読んでの考察です。感想もそうですが、読み終わった勢い半分で書いてる部分があるので、不備や間違いがあるかもしれませんが、素人考察故に寛大に読んで頂けたらと思います。

 

 まずは、今回明かされた学園と学園長について。

 〈虚の方舟〉不夜城青緒。海に特化した学園で、唯一の女子校。学園長は短命の呪いと魂の複写。学園長の顔が隠されてたり、風紀委員の顔が隠れていたりと、怪しい要素はありましたが、まさかクローンとは。

 そして、その血を受け継ぐ無色も只者ではありませんね。男が生まれること自体が珍しいということは、無色の父にも何か秘密があるのか。

 リヴァイアサンの毒も解けたことですし、今後は瑠璃の親バカ枠としての登場に期待です。

 〈灰燼の霊峰〉紅蓮堂永宗。今回のイメージは、イカつい風貌に憧れるナイスミドル。漠然と男子校なのかとか、実技・戦闘に特化してるのかなと思いましたね。中性的な無色とは最初は折が合わないが、共闘して強さを認める的な立ち位置だと面白そう。

 〈黄昏の街衢〉志黄守吠人。イメージは、近未来的な技術を使いそうな魔術師。下の名前はメモリー容量のバイトが語源と思わせつつ、吠えるという漢字や噛み付くのバイトにもかかってそう。ビジュアルや会話的にも絶対、口が重要なキャラ。技術者という点から、シルベル女史や魔術師なのに近代的なアイテムが多めというところにも関連してくるか。

 

 無色の正体について。

 過去に魔術師としての戦闘経験があることがほぼ確定しましたね。母の生家不夜城家との交流は浅く、魔術師としての力を自覚はしてなかったが、瑠璃のピンチで覚醒した感じでしょうか。

 その後、駆けつけた彩禍によって、魔術師としての力と記憶を封じたと。そこから、瑠璃が代わりに魔術師になると言い出し、責任を取る形で彩禍が自身の学園に招いたーーーが、王道展開でしょうか。

 青緒から言われたことで、次巻で彩禍(黒衣)から真相が語られると嬉しいです。もちろん、瑠璃も一緒に。

 これ、過去無色が倒した敵に再登場して欲しいところですね。神話級滅亡因子では無いでしょうけど、記憶戻してもらうなら、その巻のラスボスには相応しいと思います。

 

 あとは今回のリヴァイアサン復活と鴇嶋喰良について。

 青緒との和解のためとか、瑠璃と無色の見せ場とか、そういうメタ的なことを除いた時の、この事件について。喰良がやったんだろうと言われてますけど、その目的が語られていないんですよね。

 というわけで考察です。

 1 戦力アップのため

 簡単な話で、喰良が単体でいくら強くても、彩禍には1度負けているわけで、味方が欲しいと思うんですよね。それも、彩禍に匹敵するような。そこで、神話級滅亡因子です。ウロボロスと同格ならば、申し分ないですよね。

 今回は不完全でしたが、今後、第2の喰良のような滅亡因子が登場するかもしれませんね。

 

 2 体の回収のため

 前巻のラストパートより、喰良は封印されしウロボロスの破片を集めなきゃいけないのは確定なので、そのための陽動が今回のリヴァイアサンだったのではないかということです。交流戦の影に隠れて首を狙ったように、リヴァイアサンに気を取られている間に回収していたのではないか。ということですね。

 本人出てきませんでしたし、あり得ると思います。

 

 3 虚の方舟を滅ぼすため

 上の目的とも被りますが、魔術師養成機関は喰良にとって邪魔なわけですよ。となれば、神話級滅亡因子リヴァイアサンを復活させて潰そうとしてもおかしくはないわけです。

 本人は出てこなかったので、倒せればラッキーくらいですかね。

 

 以上、3つが筆者の思い描く理由です。2をメインに、上手く行けば1、3くらいでしょうか。

 

 最後。次巻予想。

 まずは、瑠璃への彩禍と無色の現状説明。(軽く流されるかも)。

 〈虚の方舟〉の後始末。〈空隙の庭園〉との間だけなので、そんなに大事にはならないかも。

 今巻はなりを潜めていた喰良の動向。(無色達には明かさないかもしれない)

 と、いったことがあったりなかったりした後に本題の、無色の過去について。説明は瑠璃が知ってることと黒衣(彩禍)の補足で出来るでしょうが、問題は記憶です。記憶の封印をしたのは彩禍(オリジナル)。つまり、黒衣(彩禍)にも、彩禍(無色)にも解けない可能性があるのではということです。

 個人的には主人公の秘密ですし、4巻で1部は明かされたとしても、全ては明かされないのではと思い、こう予測を立てました。

 あるいは、喰良や滅亡因子などの邪魔が入る手もありますが、ちょっとの先延ばしにしかならないので、微妙なところ。

 あとは、今回の一件で、無色として(彩禍の力を借りたり、トドメは瑠璃だったりしつつも)神話級滅亡因子の打倒に表立って貢献したことで、立場に変化が現れそうですね。

 そう、例えば騎士団入りとか。

 動きやすくなるのでそのうち入るとは思いますが、今回の件はひとつのきっかけになったりしないでしょうかね。

 

 他にも思いつく展開はありますが、根拠の全くないーーというか、1ファンが考えるこうなったらいいなぁ的な妄想になってしまうので(これもそうでは?)、別記事とします。

 賛否両論あると思いますが、作品を楽しみたいだけですので、興味がわいた方は見てくれると嬉しいです。

 では、今回はこの辺で。